--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014/07/18

かあちゃん 重松清

書評を読む方ですか?
私は読んでる途中で気になって書評を見てしまうのですが
なるべくなら読み終えてから見た方がいい気がします。

重松清の作品は泣かせるのが目的でしょ。
と書いてあるのを見て、はたと考えてしまいました。



先日広島に紀伊国屋がリニューアルオープンしました。
何名かの小説家のサイン本が置いてありました。
重松さんのもありましたが迷った挙げ句、
読んでからにしよう。と思いました。
貧乏性ですよね(´д`|||)
自分で呆れますが。

「かあちゃん」を読みました。
優しいお母さんはお父さんが事故で亡くなってから
笑わず、楽しいことも封印しました。
なぜならお父さんが運転していた社用車で事故を起こして
お父さんと助手席に乗っていた上司も亡くなってしまったからです。
事故は突っ込んできた車がそのまま逃げてしまい、もとはと言えば被害者
なのですが、同乗していた上司にも妻子がいて
かあちゃんは一生この人たちに償う為に自分に笑ってはいけない、楽しいことも
してはいけないと決めたのです。

中学生の僕は仲良し3人組。
しかし同級生の松谷に仲良しの1人黒ちゃんをいじめろと指図され
もう1人の友達と一緒にいじめてしまう。
クラスの全員に見てみぬふりをされて追い込まれた黒ちゃんは
自殺を図ってしまう。
命は助かったが引っ越しをする。
クラスの誰とも話をせずに。

いじめた側といじめを受けた側、それぞれの葛藤が描かれている。
26年間も謝り続けた母ちゃんとこの中学生たちの出会いによって
中学生たちの心境にも少しずつ変化が起こる。
罪と償いという答えのない問題に、そのことを忘れないことの
大切さで1つの道しるべを示している。
そして黒ちゃんに会いに僕とクラスの3人で会いにいく。
首謀者、松谷も連れて。。。
その海の場面は素晴らしいです。



各章で話者はかわっていきます。
いじめた側、いじめられた側、傍観したクラスメイト。
先生。
みんな家族がいて生活もそれぞれ違うし、それぞれに問題を抱えている。
話者が違うのでお互いを客観的に見れるのがすごい。
それぞれの事情やいいわけ、苦しみが見れるから。


重松さんの小説に出てくる小学生、中学生、先生、親子、
兄弟。
とりわけ少年、少女の心理がすごく細かく描かれている所に
いつも関心してしまう。
そういえば自分もこんな感情抱いていたよな。。。
そんなことを思い出させてくれる。


重松さんの小説は泣かせるだけの小説か?

かなりヘビーなテーマを書いている。
そこにいくまでにいくつもの複雑な人間同士の絡みあいを
ここまで緻密に書いてしまう筆者の心の中を見てみたいと
思ってしまう。

読み終わった後になんだかヒリヒリした感じが残るのは私だけでしょうか?

まるで夏休みの後に残った日焼けのようにいつまでも
ヒリヒリ、ヒリヒリと心の奥に残ってしまうのです。

私は泣きたくて小説を読むのではありません。
でも泣けてしまうのです。





かあちゃん (講談社文庫)かあちゃん (講談社文庫)
(2012/04/13)
重松 清

商品詳細を見る




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

重松清さんは、以前イクメンという言葉もなかった頃ですが、奥さんが働いて、彼は小説を書きながら子育てをしていた時期に、子ども向けのファッション誌に連載をしていたので、時々読んでいました。
小説は読んだ事がない^^;;
でも、当時から子供をめぐるいじめの問題には真摯に向き合ってる方、と感じていました。
モモさんのおっしゃるように、心がヒリヒリしそうで、ふたをあけていないのかもしれません。。
読んでみたくなりました。。でも本当にふたを開ける勇気があるかな。。

ゆめのゆきさんへ

こんばんは。
重松さんはそんな経歴をお持ちなのですね。
イクメン、素敵です。
ゆきさんがおっしゃる通りいじめに真摯に向き合ってるという言葉がぴったりだと思います。


ゆきさんもヒリヒリしますか?
嬉しいです(^-^)/
実は私もこの本を読むときにかなり覚悟をしましたよ~(^^;

ハッピーモモさん、こんばんは

ちょうど今「かあちゃん」を読んでいる最中です。
最初、電車の中で読んでしまい不覚にも涙が…
電車で読んではいけない本ですね^_^;

私はまだ3分の1頁しか読んでいないのですが
ハッピーモモさんのヒリヒリするという気持ちよく分かります。

感動もあるけど、心に痛い物語なので
私も心して読まなくてはと思っています。

shionさんへ

コメントありがとうございます(^-^)
わあ!今よんでらっしゃるのですね。
すみません。少しネタバレになってしまいましたね。

章で話者が変わるから「え!この人も」
って思って、新鮮ですよね。

Shionさんもひりひりしますか?
良かったあ。

私は最初に重松さんの小説を読んで衝撃をうけたのでつぎに読むのになかなか手が出なかったんです。
心して読まないと痛い目にあいますよね。

ハッピーモモさん、こんばんは。SHIONです♪

本日の私のブログに「かあちゃん」の記事をUPしたのですが
その際、ハッピーモモさんのことを(HMさんで)記事に少しだけ載せたので
トラックバックさせてもらいました。

トラックバックの使い方、あっているのか心配…
トラックバックの意味をあまり理解していないSHIONです…^_^;

Shionさんへ

わざわざありがとうございます。
私もトラックバックの意味を知りませんでした(^^;
これからもいい本に出会いましょうねえ🎵

トラックバック

「かあちゃん」

重松清さんの「かあちゃん」 重松さんの作品を読む度に思うことですが 痛くて厳しいです…でも読み終えた後、 必ず温もりを感じさせてくれる。 本作「かあちゃん」も例外なく厳しい作品でしたが エンディングでは、 微かな希望が芽吹いたように感じられました。 『母ちゃんな…笑い方、忘れてしもうた」 親友をいじめた。 誰からも助けてもらえなかったあいつは ...
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。